中国訪問中のポールソン米財務長官は30日、「今回の訪中の主要目的は米中両国の今後の行動計画に関する『青写真』を描くことだが、具体的な計画は定めない」と述べた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
ポールソン長官は中米経済戦略対話を「戦略的で未来志向」と表現。今回の訪中では中国の指導者と、中米経済戦略対話における合意事項の推進策を協議し、今後の行動について意見交換するが、具体的な計画はなんら定めない。また、食品安全問題について関係当局と協議する。
海外で関心の高い人民元相場問題については「中国は米国の主要経済パートナー。為替レート問題に関しては中国が自主的に決定すべき」と述べた。また、新華社の取材に対して「現実の経済基盤を反映する為替レート政策の策定は、米中両国にとって有益。両国が2国間、あるいは多国間を基礎に直接的な対話を行うことは、問題解決の最良の道」と指摘した。
「人民網日本語版」2007年7月31日