「平和の使命―2007」反テロ合同軍事演習の中国側の総指揮官、許其亮上将は5日新華社記者のインタビューを受けた際、「各加盟国の密接な協力の下、軍事演習の準備諸作業が円滑に進んでいる」と語った。
5日午後、中国、ロシアのほか、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタンの6カ国すべての部隊が演習地に到着した。
5日午前、中国、ロシア、カザフスタン三カ国からなる指揮グループは合同軍事演習の作戦指揮センターで、反テロ戦の組織や実施などをめぐって最初の話し合いを行った。
合同軍事実演が正式に始まる前に、各側の指揮メンバーは、戦術思想、実際行動、協同行動の細部に至るまで一致するよう検討に検討を加えた。許其亮上将は、現状から見れば、準備諸作業は円滑に進んでいる、と語った。
軍事演習参加者の安全を保障するため、ロシア側は精鋭部隊を守備にあて、演習の地に通じるルートをパトロールし、通行者を検査し、キャンプ村を24時間警戒している。キャンプ村にはガススタンド、測候所、変電所、売店、診療所、ICカード電話ボックスなどの施設が揃っており、リラックスのためのキャンプも設置されている。
参加国兵力一覧
中国:陸軍戦闘群1、空軍戦闘群1、総合保障群1、計1600人
ロシア:大隊戦術群1、特種支隊1、空挺中隊1、砲兵中隊1、爆撃中隊1、ヘリコプター戦闘中隊1、ヘリコプター輸送中隊2、内部守備部隊1000人、計2000人
カザフスタン:空挺突撃中隊100人余り
キルギスタン:特種作戦部隊約30人
タジキスタン:空挺突撃中隊100人余り
ウズベキスタン:指揮官の戦役指揮演習に参加するのみで、兵員を派遣していない。
今回の軍事演習は上海協力機構の反テロ合同軍事演習が始まって以来、参加国が最も多い、兵員数が約4000人に上る史上最大規模のものである。
写真はチェリヤビンスクの演習場に向かう中国の自走砲、兵員輸送車
「チャイナネット」2007/08/06