温家宝総理は27日、スルジャン・ケリム第62回国連総会議長と中南海・紫光閣で会談した。
温総理は「国際情勢には現在、複雑で深刻な変化が起きており、グローバルな脅威と試練が出現し続けている。多角主義を堅持し、国連の役割を強化してこそ、各種の脅威と試練により効果的に対処することができる。これはすでに国際社会の普遍的な共通認識になっている」と指摘。「中国は、国連憲章が課す職責をより良く履行し、世界平和を守り、共同発展を推進するために、国連が改革を進めることを支持する。国連改革には、数多くの加盟国の間で十分な話し合いと民主的な議論を行うことが必要で、改革の目標においては各国の関心に等しく配慮を加えるべきだ。中国は一貫して国際問題において国連が積極的・効果的な役割を発揮することを支持し、またこのために引き続き自国の努力・貢献をすることを望んでいる」と述べた。
ケリム議長は「中国は国連安保理の常任理事国で、最大の発展途上国だ。国連総会は国際問題と国連における中国の重要な役割を重視しており、中国との意見交換や協力を維持・強化し、多角主義の推進に共に努力し、国連の権威と効率を強化することを望んでいる」と述べた。
「人民網日本語版」2007年8月28日