中国の劉振民国連次席大使は28日、安全保障理事会の公開弁論会で、「安保理が紛争の予防と解決における役割を強化すべきだ」と呼びかけた。
劉振民次席大使はその中で、「紛争の予防と解決は、政治や安全、経済、社会などを総合して解決案を見出す必要がある。国連安保理は、従来、事後処理を重視してきたが、その予防については軽視してきた。これからは、紛争の予防を重視しなければならないと思う。それと同時に、それぞれの武力衝突に応じた個別の具体策を見出すべきである。とりわけ国内の武力衝突の解決にあたっては、当事国が主導的役割を取りながら自力で社会の安定を回復できるようサポートすべきである」と指摘した。
劉振民次席大使はまた、「安保理は地域組織と交渉・協力を強めると同時に、国連のネットワークを利用して、事務総長による斡旋と調停を効果的に行う必要がある」と強調した。
「中国国際放送局 日本語部」 2007年8月29日