二日間にわたって開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)のビジネスサミットが6日開幕したが、APEC加盟メンバーの指導者と工商業界の代表は,経済の一体化と気候の変動問題について幅広い協議を行なった。
胡錦涛国家主席は6日のサミットの席上、「全面的な協力を推進し、持続的な発展を実現させよう」というテーマの講演を行い、世界とアジア太平洋地域の経済発展における際立った問題について中国の立場を明らかにした。
アジア太平洋地域と世界の持続的発展について、胡錦涛国家主席は5つの主張を打ち出した。それは世界経済のバランスの取れた発展を促進すること、健全な多国間貿易体制を構築すること、エネルギー資源の安定した提供を保障すること、良好な自然環境を維持すること、それに科学技術革新と教育を発展させることである。
胡錦涛国家主席は「中国はアジア太平洋地域と世界の持続的な発展に寄与していく。科学技術レベルが高く、経済成果がよく、資源の消費率が低く、環境への汚染が少なく、人的資源の強みを十分に発揮できる新型の工業化の道を歩み、持続可能な発展に適する生産と消費の方式を確立していくべきだ。また、互恵と共栄を踏まえた開放戦略を実施し、公正、かつ透明で、合理的、かつ平等な多国間貿易体制を構築しなくてはならない。そして、平等互恵を踏まえ、APEC 加盟メンバーを含む各国や各地域との経済協力と貿易関係を発展させるべきだ」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」より2007/09/06