胡錦濤国家主席は8日、ロシアのプーチン大統領とシドニーで会談した。

  ▽胡錦濤主席

  中ロの各分野での協力推進に対してプーチン大統領とロシア政府が果たした重要な貢献を称賛する。中国はロシアと共に努力し、双方の合意を実行し、政治的相互信頼の増進、実務協力の深化、戦略協力の強化を断固として進め、中ロ関係の良好な発展軌道を維持していく。双方ができるだけ早い時期に「中ロ善隣友好協力条約」の2009～2012年実施綱要を検討・制定するよう期待する。

  アジア・太平洋の地域協力については、双方は両国の戦略的安全保障協議体制の役割を十分に発揮し、立場を一致させ、協力を深め、地域における新たな脅威・新たな試練によりよく対応していかなければならない。双方は意思疎通と協力を強化し、他の関係国と共に6カ国協議と朝鮮半島の非核化プロセスを推進し、北東アジア地域の平和と安定を守っていかなければならない。ロシアは引き続き、台湾問題における中国の立場を支持し、中国による「台湾独立」勢力の抑制を支持してもらいたい。

  ▽プーチン大統領

  双方の努力で、ロ中関係は歴史上最高のレベルに達した。両国首脳は頻繁に会談し、貿易はスピード成長を見せ、文化交流は頻繁に行われ、ロシア・中国「国家年」では500以上のイベントが成功、国境地域の友好協力は引き続き拡大し、国際問題でも意義の大きな協力が進められ、上海協力機構（SCO）の発展を共に推進した。胡錦濤主席の両国関係に対する提案に賛同する。ロシアは中国と共に、2国間および国際・地域問題での協力を深め、共同で試練に対応していきたい。

  国家の領土保全は国際法上の最も重要で基本的な要素だ。ロシアは台湾問題での中国の立場を断固として支持する。この政策は常に変わらない。 

 

  写真：シドニーで会談した胡錦濤主席とプーチン大統領（8日）

  「人民網日本語版」2007年9月9日