中国の胡錦涛国家主席は8日、APEC・アジア太平洋経済協力会議の非公式首脳会議の期間中、日本の安倍晋三首相と会談を行い、双方は中日関係など、共に関心を寄せる問題について意見を交わした。

胡錦涛主席は席上、「現在、中日関係は改善の方向にある。双方は両国関係の良好な勢いを保ち、両国関係の安定した発展を推し進めていくべきだ。今年は中日国交正常化35周年にあたり、今後数カ月間に、双方は数多くの友好交流活動を行う。双方が互いに協力し、これらの活動を確実に進め、両国国民民の相互理解と友情を深めていくよう希望する」と述べた。

これに対して、安倍首相は胡錦涛主席の両国関係に対する評価に賛同の意を示した上で、両国の各分野での交流と協力は進展しており、防衛分野での交流と協力も積極的な成果を収め、これは重要な意義があるとの見解を示し、更に、中国とのハイレベルの交流を高度重視し、年内でのより多くの中国の指導者との接触を期待し、両国関係の絶えない発展を推し進めていきたいとの姿勢を表明した。

双方はまた、朝鮮半島の核問題についても意見を交換した。

「中国国際放送局　日本語部」　2007年9月9日