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日本の大学生、メディアが両国関係で重要な役割果たす

「政治家の相互訪問は、日中関係を良好に保つための欠くべからざる要件であるが、会談の結果がいつも完全に一致するとは限らない。政治体制の異なる日本と中国で、意見の不一致があっても、ことさら騒ぎ立てる必要はない。国交正常化のとき、毛沢東主席が田中角栄首相に『喧嘩は済みましたか。喧嘩しないと仲良くなれませんよ』と言ったように、仲良くなるには議論をすることが大切である。会う前から相手を敬遠し、拒絶するなら、迷惑するのは両国民である」(現中学部博士課程二年男子)

「一人一人の日本人と、一人一人の中国人の友好関係を少しずつ積み重ね、絶えずそれを増加、拡大すれば、国と国との関係改善を推進することができるだろう」(経営学部二年男子)

「相手の言語を学ぶのが早道である。言葉は文化の象徴であり、言葉の学習を通して国民の思考、風俗、習慣を学び、理解を深めることが、誤解を少なくし、感情的対立をなくすもっともよい方法だ」(現中学部博士課程二年男子)

「日本人と中国人の結婚は年々増加する傾向にある。厚生労働省の統計によると、2004年には、日本人の夫と中国人の妻の婚姻は1万1915件、中国人の夫と日本人の妻の婚姻は1104件だった。これをあわせると1年間に約1万3000組の日中の架け橋が誕生したことになる」(現中学部博士課程二年男子)

「日本も中国も、過去にあまり拘泥する必要はなく、もっと現在と未来に着眼しなければならない。そうしてこそ良好な関係を築くことができる」(現中学部三年男子)

「海底油田問題など、日中間には問題が多いが、まず戦略的互恵関係を確立し、その考えの下でこうした問題を解決しなければならない。朝鮮半島の非核化、中国の省エネと環境問題などなど、日中両国は相互に助け合わなければならない」(現中学部四年男子) 交流を数倍にしよう  今後の中日関係の発展について、私は「慎重な楽観」という見方をしている。

「中日の戦略的互恵関係」を本当に実現させるためには、両国は大きな努力をしなければならない。とくに戦略的互恵の原則に照らして、重大で敏感な問題を含む中日間の具体的な問題を一つ一つ処理しなければならない。これによって戦略的互恵関係を打ち立てるという双方の誠意を証明する試金石としなければならない。

日本人も中国人もともに事実を重んじ、事実をもって戦略的互恵関係を打ち立てるという両国政府の誠意を証明し、両国人民が「戦略的互恵関係は空論に過ぎない」と感じるようなことは避けなければならない。

多くの人が、中日両国は人の往来と交流を拡大しなければならない、と提案している。しかし私の見るところ、両国関係を真に改善するためには、普通の「交流の拡大」でははるかに足りない。交流は数倍に拡大しなければならない。

大幅な拡大の中には、各領域、各業界の人々の交流が含まれ、また旅行、留学、修学旅行、中高生の相互訪問、大学生の交流、学者の交流、メディアの交流、文化・芸術の交流、タレントの相互訪問などが含まれる。とくに軍事の領域での人の交流を重視し、軍民参加型の艦隊の相互訪問を実現する必要がある。

中国にとっては、対日交流の大幅な拡大は、一部の民衆が日本に対して感情的になる傾向を克服する助けとなり、国内の安定にも役立つ。2002年に行なわれた世論調査では、日本と交流したり、日本に住んだことのある人の約60%が、日本に対し「親近感」を持ち、そうした経験のない人で日本に「親近感」を持つ人は約6%にすぎなかった。60%と6%の差は、両国人民の交流の強化が、両国人民の相互理解の改善と両国関係の改善にとって重要な意義を持つことを十分に説明している。(馮昭奎=文)

「人民中国」より2007年9月24日

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