気候変動に関する国連ハイレベル会合が24日午前、ニューヨークの国連本部で開幕した。潘基文国連事務総長は、先進国に温室効果ガス排出削減の模範となることを呼びかけた。
潘事務総長は、開幕式で次のように挨拶した。
個々の国々はもはや自らの力だけでは気候変動がもたらす試練に対応することはできなくなっており、最もハイレベルの国際協力の基礎の上に全世界的な枠組みを構築する必要がある。それとともに、今年末にインドネシアのバリ島で開かれる国連の気象変動会議で実行力ある突破口を見つけなければならない。
潘事務総長はまた、国連はすでに気候変動に対応する行動を協議する場として適していると公認されているものの、自分も含めて多くの人は、現在の関連協議の進展が遅いことに失望を感じているとし、次のように指摘した。
気候変動に対応する全世界的な枠組みには、▽先進国が排出ガス削減で模範となること▽途上国は経済成長と貧困削減目標を犠牲にしないうえで、抑制の行動をとる▽途上国の適切な需要に対する支援を大幅に増やす▽技術を改善する▽新たな支援金を増やす――などが必要である。
当日の会合には、150以上の国の代表が出席し、そのうち80余りの国からは首脳が参加した。中国の楊潔チ外交部長は24日、この会合に出席し、発言をした。
写真:国連気候変動問題ハイレベル会合で演説する潘基文事務総長(9月24日)
「人民網日本語版」2007年9月25日