中国共産党第17回全国代表大会(以下、十七大)では、代表団の開放性が一段と高まる。十七大プレスセンターの責任者が9日、明らかにした。十七大も中国共産党第16回全国代表大会(以下、十六大)と同様、38組の代表団で構成される。河北省、遼寧省、浙江省、上海市など15組の代表団の討論の模様は内外メディアに開放する。中でも、国務院の多数の部・委員会・弁公室・局の責任者を擁す、初めてメディアに開放された中央国家機関の代表団が、最大の注目の的だ。「中国新聞網」が伝えた。
代表団の討論が一層開放されるだけではなく、開幕式・閉幕式など十七大の重要な場においても、大陸部外のメディアの報道上の要求を十分に考慮し、さらに開放された取材のチャンスを提供する。
開放性を高めると同時に、プレスセンターのサービスにも多くの新たな目玉が登場した。たとえば本日開通したプレスセンターのホームページでは、メディア向けに過去の党大会の歴史、背景資料、関連事実を用意。十七大のニュース写真、ラジオ・テレビ信号の採集、編集・伝送サービス、各種の軽食と飲み物なども無料で提供する。
米ブルームバーグ通信社のベテラン政治記者、鄭天任氏は「政府・党の両面で、中国は日増しに開放性と透明性を高めている。こうした傾向は今後も続くだろう」と指摘。さらに「家の中の隅々まで他人に見せることはできないが、中国はすでに来客に客間を親切に開放した」との面白い比喩を挙げた。
「人民網日本語版」2007年10月10日