中国の成競業・軍縮大使は8日、国連総会第1委員会の一般討論で、軍備抑制問題における中国政府の原則的な立場と主張について詳述し、「中国は確固不動として平和発展路線を歩み、常に防御的な国防政策を遂行する」と強調した。成大使の発言の要旨は次の通り。
現在、国際情勢には深く複雑な変化が起きており、世界にはなお多くの不調和・不安定要素が存在し、従来型・非従来型の安全保障上の脅威には依然として厳しいものがある。各国は安全保障において苦楽を共にし、互いに依存しており、ただ相互信頼・相互利益・平等・協力を核とする新安全保障観に立ち、多角主義を堅持し、軍備抑制と不拡散の国際法体系を維持・強化し、国際協力を強化してのみ、各種の試練に効果的に対処し、共同安全を増進することができる。
中国は確固不動として平和発展路線を歩み、常に防御的な国防政策を遂行する。中国は一貫して、国際的な軍備抑制・不拡散事業に積極的に参与し、世界と地域の安全保障問題の解決を力強く進めてきた。中国は軍事的な透明性を重視し、安全保障上の各国との相互信頼の増進に積極的に尽力している。中国は一貫して責任と透明性ある核政策を遂行し、核兵器の全面禁止と徹底廃棄を常に主張し、核兵器を先制使用せず、非核兵器国と非核兵器地帯への核兵器による威嚇またはその使用は、無条件にこれを行わないとの約束を恪守している。中国の防御的な国防政策と自衛防御の核戦略は、中国の非常に限定的な核兵器が完全に自衛のために用いられるものであることを決定している。中国の核政策には、現在においても将来においても変更はない。
中国は自国の核軍縮の責任を回避したことはなく、国際核軍縮プロセスの推進に積極的に尽力している。中国政府は核実験禁止の承諾を忠実に守り、「包括的核実験禁止条約」の全国人民代表大会での真剣な審議を推進し、その早期批准に目を向けている。中国は「核兵器不拡散条約」の新たな審議を重視し、2010年の審議総会での前向きな成果を各国と共に推進していく考えだ。中国は一貫して宇宙空間の平和利用を主張し、宇宙空間の軍事化に反対し、これについて新たな国際法文書の協議と締結を国際社会に呼びかけている。
「人民網日本語版」2007年10月10日