中国共産党第17回全国代表大会(以下、十七大)がまもなく開幕される。香港の『文匯報』紙は北京からの報道によるものであるが、海外メディアは相次いで北京駐在特派員の人数を増やし、報道体制を強化している。中国の地位の重要さと影響の大きさから、将来における中国経済と政策のすう勢、社会と民生の発展、外交政策および腐敗対策などは、グローバル化を背景にして外国の記者たちが関心を持つ話題となった。
国外の分析によると、中国経済の急成長と国際的地位の向上とともに、中国が世界に与える影響はより目覚しいものとなり、与党としての中国共産党の動きは、世界の注目を浴びている。
シンガポール「連合早報」の北京特派員の韓咏紅氏によると、制度建設の重要性はより著しくなっている。中国の政治は制度化、規範化の方向に向かって発展しつつあり、そのことは中国社会の発展と進歩のシンボルと見なされている。また、将来における中国共産党の執政の理念、社会でおこるさまざまな問題に対する対策は韓咏紅さんが注目する話題である。「中国は社会の公平と公正に注目しはじめ、最低生活保障制度と社会保障制度を樹立し、農業税を免除し、無料の九年制義務教育を実施した。しかし、貧富の格差、社会の不公平、腐敗などの問題は、中国社会にとって目前めで迫っているプレッシャーである」と韓咏紅さんは語った。
中国で十年間働いているロイター通信のクリス・バクリーさんは「十七大の重点は、中国国内の発展問題である。十七大は中国の経済発展、政治体制改革の方向の基礎を定めるものである。これにはどんな意味があるのか、中国の将来の発展にとってどのような意味を持つのかが外国の記者たちが関心を寄せているものである。中国共産党のトップ層は経済の発展を強調すると同時に、人々の生活レベルや福祉、環境保護をも重視しているので、大会では、経済の持続可能な発展とこれらの問題の関係が注目されている」と語った。
ロシア通信社のイエフェモフ氏(音訳)は「十七大では、党の建設と党規約の改正に特に注目している。中国はまだ発展途上国であるが、その国際的地位は絶えず向上しているので、グローバル化された世界での中国の変化は他国に影響を与えることは必然である。経済の発展と環境保護のほかに、外国メディアとして、十七大では新しい外交政策と理念が打ち出されるのかについても注目している」と語った。
日本共同通信社中国総局の渡辺陽介総局長によると、中国の経済地位と政治地位の向上とともに、国際社会は中国をより注目している。五年に一回開かれる中国共産党全国代表大会は中国だけでなく、日本および他国にとっても重要なものである、という。
「チャイナネット」 2007年10月11日