ホーム>>政治>>政府見解
中国代表、ダルフール問題で「複線」戦略を強調
発信時間: 2007-10-29 | チャイナネット

国連とアフリカ連合(AU)が主催し、スーダン政府とダルフール地方の反政府勢力7派が参加する、ダルフール問題の和平協議が27日午後、リビアのシルテで開幕した。国連安保理の5常任理事国の代表、周辺国の代表も出席している。劉貴今・中国政府ダルフール問題特別代表は席上、次のように述べた。

中国側はダルフール地方における平和維持活動と政治プロセスをバランス良く推進する「複線」戦略を支持する。平和維持活動が段階的な進展を得た状況の下、政治プロセスの進展を促すことは特に重要だ。

関係各方面による和平協議の妥結がなければ、合同平和維持部隊のダルフール駐留は、維持すべき「平和」がないという具合の悪い状況に直面することになる。衝突する双方が停戦を実現できなければ、人道支援物資を迅速に輸送することも、人道上の危機を緩和することもできない。武装衝突を停止できなければ、平和維持要員の活動と身の安全は確保できず、AUの平和維持要員への襲撃のような悲劇が再演されるおそれがあり、ダルフール地方の復興や経済発展も論じようがなく、ダルフール問題の抜本的な解決も見込めない。

以下の事柄を成就すべきだ。▽国連とAUによる努力を力強く支持し、これに協力し、ロードマップを全面的に履行し、交渉を通じてダルフール問題を政治的に解決する▽交渉各方面はダルフール地方におけるあらゆる武力衝突を即時停止し、全面的な停戦を実現し、和平交渉に向けた良好な雰囲気を醸成する▽ダルフール地方のすべての主要反政府勢力は政治交渉に積極的に参加し、交渉における立場を迅速に統一する▽交渉各方面は相互譲歩・相互諒解の精神に基づき、対話と協議を通じて、「ダルフール和平協定」を基礎に全面的な和平協定を締結する。

「人民網日本語版」2007年10月29日

  関連記事
  同コラムの最新記事

· 中国、イランに国際社会の懸念への重視を希望

· 「上海コミュニケ」35周年 中・米は協力関係を維持

· 中国、アフガニスタンの自爆テロを厳しく非難

· 楊外交部長、温総理の4カ国歴訪を語る(3)

· 楊外交部長、温総理の4カ国歴訪を語る(2)