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海峡両岸協議の新たな1ページ
発信時間: 2008-11-04 | チャイナネット
 今年夏の北京での海協会と海基会の協議再開に続き、黄金の秋の季節に海協会の陳雲林会長が台湾を訪問することは、両岸制度化協議が正常な軌道に乗ったことを示すものであると同時に、両岸関係が平和発展の方向へ引き続き邁進中であることを意味するものである。世界が注目する中、両岸関係に新しい鮮やかな1ページが添えられる。(文:謝郁・中国社会科学院台湾研究所研究員)

 1990年代初めに接触と協議が始まると、両会の指導者による会談は、両岸の協議プロセスの進展を示す重要な目安となった。1993年のシンガポールでの「汪辜会談」、1998年の辜振甫・海基会董事長の大陸訪問による「汪辜会合」は共に重要な成果を収め、両岸の交流を力強く推進した。1999年、汪道涵・海協会会長(当時)が自身の台湾訪問による3回目の「汪辜会」の実現に向けて準備している最中に、李登輝が横暴にも「二国論」を持ち出し、両岸協議の土台を徹底的に破壊したことで、両会協議は中止に追い込まれた。10年近く中断されていた両岸協議の道は、今年6月になってようやく再開された。海協会会長の訪台は今回が初めてであり、1949年以降、大陸部の最高クラスの協議代表による台湾上陸でもある。

 両岸両会は台湾同胞に幸福をもたらし、両岸のウィンウィンを共に創造することを目標に、積極的で実務的に、共通点を求め相違点を保留し、順を追って漸進し、易しいことから着手して難しいことは後に回す形で、両岸の交流を促している。今回の両会協議でも、両岸民衆、特に台湾同胞が最も関心を寄せる経済・民生面のテーマ、海運直行便、航空チャーター便、直接郵便、食の安全などに焦点をあてる。両岸の人的往来と経済貿易交流をより円滑にし、保障し、台湾人民がより多くの実益を得られるようにすることが狙いだ。会談はまだ行われていないが、すでに民間では熱い盛り上がりが見られる。直行便が就航すれば、数多くの台湾のビジネスマンが「両岸一日生活圏」の利便性を享受できるようになる。台湾の海運・航空・観光業界は、今回の両会協議が経済を活性化することを強く期待している。このほか両会は、最近の世界的な金融危機による厳しい情勢についても、両岸の商工業・金融界と会合を開き、金融危機の衝撃への共同対応策を立案し、次回の金融協議への準備を整える。

 2008年は両岸同胞の心に数多くの忘れがたい感情の記憶を残すだろう。5月12日の四川大地震の際に「宝の島」台湾から寄せられた愛と寄付に、大陸の人民は「血は水よりも濃い」骨肉の深い情をありありと感じ取った。8月の北京五輪で、大陸の観衆が中華台北選手団に示した偏愛と情熱も、台湾同胞の琴線に触れた。胡錦濤総書記はかつて、大陸と台湾は我々の「共通の郷里」であり、両岸同胞は「血脈が連なる運命共同体」であると言ったことがある。

 今回の台北での両会協議は、両岸の協議が正常化へ向かっていることの重要な印であり、両岸交流を推進し、両岸同胞に幸福をもたらす措置を実行に移し、積極的な成功の経験を蓄積し、両岸の相互信頼の基盤を強化するものであり、両岸民衆から支持を得られるだけでなく、国際社会からも評価を得られるものである。
 「人民網日本語版」2008年11月4日
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