東アジアサミットでタイのウタバウを訪問している温家宝総理は10日夜、ウタバウ駐在中国大使館のスタッフや中国系機構、華人、華僑、中国人留学生の代表と会見し、中国の経済情勢には積極的な変化が現れ、経済の運営情況は予想より良好であると語った。
温総理は、「第1四半期の経済データが来週発表されるが、これまでに実施してきた諸政策措置はすでに初歩的な効果をあげている。具体的に言えば、中国の投資が大幅増となり、消費量着実に増えいる。一部の業種や企業が困難な状況から抜け出て、経営状況も改善されている。貨幣貸付けの拡大が加速し、全般的に見れば、銀行システムは健全で安定しており、貨幣の流動性も十分である」と述べた。
同時に、「中国経済はまだ大きな困難に直面しており、国際金融危機の影響は引き続き拡大し、深まっている。海外市場のニーズや輸出入、財政収入などが減少し続け、就職のプレッシャーも強まりつつある。国際金融危機は、中国の経済発展に予測不可能な要因をもたらし、新しい矛盾や問題をもたらすことになった」と語った。
今回の東アジアサミットに言及して、温総理は、「中国は各国との相互信頼を強化し、協力を推し進め、責任のある国としてとるべき態度を示すことを目指している」と語った。
「チャイナネット」2009年4月11日 |