中国の温家宝総理は、24日タイで、ニュージーランドのジョン・キー首相とミャンマーのテイン・セイン首相とそれぞれ会談した。

ジョン・キー首相と会談した際、温家宝総理は、「中国とニュージーランドの自由貿易協定が実施されてから大きな成果が収められた。双方は、今後、資源開発、食品安全などの分野での協力を強化する。また、共同で保護貿易主義に反対し、WTO・世界貿易機関がドーハーラウンド交渉で成果を出すことを推進していきたい」と述べた。

これを受け、ジョン・キー首相は、「ニュージーランドは中国とともに、経済貿易分野の協力を深め、ともに地域貿易の自由化を促進し、保護貿易主義に反対する。中国の食糧の安全、省エネ、気候変動への対応などの分野での役割を重視し、ニュージーランドは、これらの分野で中国との協力を強化したい」と語った。

一方、温家宝総理は、ミャンマーのテイン・セイン首相と会談した際、「ミャンマーが安定、和解と発展を実現することを期待している。中国は、ミャンマーに出来る限りの支援を提供し、経済貿易、インフラ整備などの分野での協力を強化したい。これによって両国の関係に新しい活力を注ぎたい」と述べた。

これを受け、テイン・セイン首相は、「ミャンマーは中国との友好協力関係をさらに強化する」と語った。

「中国国際放送局　日本語部」より2009年10月25日