中国が寅年の新年を迎えるにあたり、世界各国の政府要人は新年の祝辞を寄せ、華僑や華人、中国人民に新年の挨拶を述べた。各国の政府要人は挨拶の中で、祝福の言葉を述べるだけでなく、寅年において中国との協力、発展の友好関係を維持する意思を示している。

欧州委員会のバローゾ委員長はEU本部で、遠く離れた中国国民に向け新年の挨拶を述べた。バローゾ委員長は、近年の欧州と中国の関係には進展が見られるとし、「われわれは全面的な戦略パートナー関係を築いている。美しいビジョンに基づき、また偉大な中華文明と中国が近年で収めた重要な成果に敬服し、私たちは非常に重要な二国間関係の構築に力を入れている」と述べた。

イギリスのブラウン首相は、2010年の上海万博への期待を表明し、「イギリス館はイギリスの文化を展示する場となるだけでなく、中国とイギリスのビジネス発展を奨励、支援するチャンスともなる」と述べた。また、多くの中国企業家がイギリスで収めた成果を誇りに思い、雇用のチャンスをつくり出しただけでなく、イギリスの国内総生産（GDP）への貢献も大きいと評価した。

日本の鳩山由紀夫首相は、世界の華人に新年の祝福を述べ、「日中の交流がより発展することを望んでいる。昨年9月に首相に就任してから、胡錦涛主席や温家宝総理など中国の政府要人と会見し、率直な意見交換を行い、日中両国の戦略的な互恵関係を絶えず強化することで合意に達した。世界の平和と発展の責任を担う日中両国は、ともにさらに活発な交流と互恵協力を進めることを望んでいる」と表明。

カナダの首相は、十数年にわたり華人に新年の挨拶を寄せている。ハーパー首相は華人に向け、幸福かつ健康で、繁栄した新年になることを祈っているとし、「新年は未来に大きな希望を託す時期で、この記念日を祝福するに際し、われわれは両国間の提携と協力を強化するチャンスに面している」と述べた。

デンマークのラスムセン首相は、寅年はデンマークと中国の関係において一里塚的な意義を持つと見ている。ラムスセン首相は、「中国の旧暦に基づくと、われわれはまもなく勇気を象徴する寅の年に突入する。今、まさに気候変動や経済危機、地域対立などの試練に立ち向かわなければならない時期であり、中国と協力し、これらの試練に共同で対処することを望んでいる」と述べた。

ブラジルのルーラ大統領は、ブラジルに住む華僑や華人、中国人民に中国の伝統である春節を祝賀し、華僑や華人によるブラジルの進歩と発展に対する貢献に感謝の意を示した。

マレーシアのナジブ首相は、首相として初めて、華人に新年のメッセージを寄せた。ナジブ首相は春節前、各レベルの役人とともに歴史的な都市であるマラッカとクアラルンプールのチャイナタウンを訪れ、華人に新年の挨拶を述べ、「紅包（祝儀）」とみかんを配った。

「チャイナネット」　2010年2月12日