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japanese.china.org.cn | 08. 05. 2013 |
デンプシー米統合参謀本部議長が中国を離れた直後の5月6日、米防総省は2013年の中国の軍事力に関する年次報告を発表し、良い方向に向かっている中米関係に「壁」を作った。
米防総省はここ数年、中国の軍事力に関する年次報告を毎年発表し、中国の軍事力の発展と戦略についてあれこれ言い、無責任な憶測までしている。報告の基となっているものは、多くの専門家が指摘するように、中国語があまりわからない米国の「専門家」と言われる人たちが中国の軍事サイトの掲示板からコピーし、貼り付けたものである。書き込みの多くはネットユーザーの憶測であり、米防総省がこれを基に報告をまとめるとは非常に滑稽である。
今年の報告の内容の多くは過去とそれほど変わらず、中国の海・空の軍事力の発展といわゆる「対干渉・地域阻止」の能力の向上を重点とし、「中国の軍事力の発展は非常に速い」「中国の軍事力の発展と戦略は不透明」「中国は脅威である」などを基調としている。新鮮味はないが、今年の報告にも新しい内容が加わり、「時代の変化に対応している」と言える。多種の中国の新型兵器の発展状況や性能の評価を盛り込んだほか、中日間の釣魚島紛争への関心を示し、いわゆる「中国のインターネットの脅威」を強調した。
また、報告における中国批判も極めて無責任なものである。「中国の軍事力は不透明」と主張していることに関しては、国連の規定に基づけば中国の軍事の透明性は基準に達しており、このほど発表した国防白書でも人民解放軍陸軍の18の集団軍の部隊番号、陸軍機動作戦部隊や海軍、空軍の隊員数などを公表し、「不透明」という見方がどこから来たか不明である。そのほか、報告の内容は別として、米国が中国の軍事力に関する報告を毎年発表するというのは中国の内政を干渉する行為である。中国は軍事力の発展は防衛のためだと何度も強調してきた。中国の国防と軍隊建設の強化はどの国に向けたものでもないというのに、米国に何の関わりがあるのかと問いたい。
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