この遼寧艦による空母打撃群は、艦載機24機、艦載ヘリ18機(駆逐艦・護衛艦のヘリを含む)、垂直発射システムは288基にのぼる。この垂直発射システムは射程距離200キロ以上のHHQ-9B艦対空ミサイルを最多192発、射程距離70キロ以上のHQ-16B艦対空ミサイルを64発、射程距離50キロ以上のY-8対潜ミサイルを16発搭載できる。これらのミサイルは同時に搭載できる量ではなく、防空・対潜・対艦など各種任務に基づく最大の搭載量だ。
この打撃群の配置ならば、防空能力が最も強く、対艦能力はその次に、対潜能力が最も弱いことになる。054A型護衛艦は空母打撃群の専門的な対潜艦になるならば、排水量が小さすぎるが、これは遼寧艦の固定翼哨戒機が不足しており、Z-18哨戒ヘリしか搭載していないことと関係している。またJ-15艦載機はYJ-83K空対艦ミサイルを発射できるが、実際の作戦では空母打撃群の空の安全を守る制空戦が中心となる。