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japanese.china.org.cn |28. 05. 2018

中国の2隻の空母が合流 今後はさらに追加も

タグ: 空母 遼寧 造船所 海上試験

 未来のダブル空母は中国海軍にどのような変化をもたらすだろうか。李氏は「空母そのものの特徴を見ると、空母は就役中の3分の1弱の時間をドックで過ごす。検査、メンテナンス、アップグレードに多くの時間がかかる。そのため空母が少なくとも2隻なければ、1隻の空母が海上で戦備を整えることができない。ダブル空母は中国海軍に異なる戦術的選択をもたらす。2隻による大型空母艦隊を構築することもでき、また1隻ずつ1つの艦隊を率いることも可能だ。さらに2つの異なる戦略方向で活用できる。1隻が南中国海、1隻が西太平洋などだ。しかしダブル空母の時代は、国の戦略投入能力の強化を示すだけのことが多い。極めて重大な行動がなければ、2隻の空母が同時に出動することはほとんどない」と述べた。


 しかし専門家らも、複数の空母を運用する経験が最も豊富な米海軍の近年の経験を見ると、ダブル空母時代がメリットの他に多くの新たな課題をもたらすことに注意している。石氏は「ダブル空母は2つの空母艦隊を一つに合わせればいいというわけではない。例えば艦隊のうち1隻が攻撃を担当し、もう1隻が防御に専念するならば、具体的な戦術運用は必然的に空母1隻とは完全に異なる。そのすべてに新たな模索が必要になる。また護衛艦がどのような陣形をとるか、互いにどれほどの距離を維持するかなどについても、訓練をやり直す必要がある」と例を挙げた。


 李氏は「作戦体制の変化の他に、戦備任務の長期化に伴い、ダブル空母は中国海軍の後方支援、補給・メンテナンス、人員交代などにも新たな課題を突きつける。いかに効率的に空母の交代運行を維持し、同時に後方支援・補給と艦艇兵士の圧力を和らげるかは、米軍も解決を模索中の難題だ」と話した。


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