第12回中国国際航空宇宙博覧会(珠海航空ショー)が6日、珠海市で開幕した。中国の宇宙ステーション「天宮」のコアモジュール(技術実証モジュール)がお披露目された。
6日に開幕した第12回中国国際航空宇宙博覧会において、多くの航空・宇宙の重器がお披露目された。そのうち中国の有人宇宙ステーションのコアモジュール、次世代有人宇宙船、次世代ロケットなどが初公開された。来場者は中国有人宇宙飛行の未来を垣間見ることができた。
宇宙ステーションのコアモジュールが公開
中国の宇宙ステーションのコアモジュールが5日午後、中国航天科技集団の展示ブースで全貌を明らかにした。今回出展されたのはフルスケールの技術実証モジュールで、その状態は実際のコアモジュールとほぼ一致する。
中国の宇宙ステーションの基本構造には、コアモジュール、実験モジュールⅠ、実験モジュールⅡが含まれる。各自の規模は20トン級で、3つのモジュールが合体すると約66トン。定員は3人で、交代期間中は短期的に6人が滞在可能。コアモジュールは宇宙ステーションのメインコントロールモジュール、管理と制御の中心であり、宇宙飛行士の主な生活場所でもある。
開発を担当した中国航天科技集団第五研究院が発表した情報によると、小モジュールには3つの接合部と2つの停泊部がある。停泊部は2つの実験モジュール及びコアモジュールと連結し、宇宙ステーションを形成するため用いられる。接合部は有人宇宙船、補給船、その他の宇宙船による宇宙ステーション訪問に用いられる。さらに船外活動に用いられるハッチがある。
情報によると、コアモジュールには再生型生命維持システムが搭載される。これにより消耗品の補給の需要を減らす。中国の宇宙ステーションは電気推進技術を用い、推進剤の消耗を抑える。
第五研究院総体部が開発を担当する宇宙ステーション用ロボットアームも、同時に出展された。ロボットアームは正確な操作及び視覚認識能力を持つ。自動で運行でき、宇宙飛行士の遠隔制御を受けることもできる。