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japanese.china.org.cn |07. 11. 2018

中国航空ショー、未来の有人宇宙飛行の重器に注目

タグ: 宇宙船 航空 ロケット 



次世代有人宇宙船が登場


 中国の有人宇宙飛行の発展の需要を見据え、第五研究院は次世代有人宇宙往還機の論証・開発に取り組んでいる。その縮小版が、今年の航空ショーに登場する。


 中国航天科技集団が発表した情報によると、次世代有人宇宙船の全長は約9メートルで、最大発射重量は23トン。帰還モジュールとサービスモジュールの2種類を採用。うち帰還モジュールは宇宙飛行士の操縦室であり、全船の司令塔でもあり、大気圏再突入と地球帰還の職責を担う。サービスモジュールは軌道移動動力と軌道飛行エネルギーを提供する。


 同船は中国の有人宇宙飛行の既存の技術を十分に継承した上で、構造、推進、回収、エネルギー、熱制御、電子、マンマシンインターフェース、再利用などの面で一連の先端技術を採用。信頼性と安全性が高く、低コストで快適という特長を持つ。同船はモジュール化設計を採用し、地球低軌道、有人月探査、有人深宇宙探査などの各種任務を遂行できる。


 第五研究院総体部の楊雷研究員によると、未来の有人月上陸及び新宇宙探査には、より高速な大気圏再突入が必要となる。これは宇宙船帰還モジュールの空気抵抗、耐熱構造、帰還コントロールにより厳しい条件を突きつける。


次世代ロケット、長征9号に要注目


 従来の展覧会のロケットブースでは、大型の長征5号が常に最も注目を集めていた。しかし今年の博覧会では、その隣の大型の長征9号が注目を奪っていた。


 中国航天科技集団第一研究院が発表した情報によると、長征9号は未来の有人月探査、深宇宙探査などの任務を遂行するため開発される、中国の積載能力が最大のロケットだ。その直径は最大10メートル級に達し、地球低軌道の積載能力を50−140トン、月遷移軌道を15−50トン、火星遷移軌道を12−44トンとするシリーズ化発展が可能だ。


 第一研究院次世代有人ロケット副チーフデザイナーの胡暁軍氏によると、同ロケットは直径5メートル、離陸重量約2000トンで、25トンのペイロードを月遷移軌道に、70トンのペイロードを地球低軌道に直接送り込むことができる。また複数のエンジンを採用することで、垂直離着陸と再利用を実現する。任務計画によると、同ロケットは2028年頃の初飛行を予定している。



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