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japanese.china.org.cn |12. 03. 2020

欧州で感染が拡大、鐘南山氏は「中国の経験」の共有を提案(動画)

タグ: 新型肺炎感染対策

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 国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チーム長、中国工程院院士の鐘南山氏はこのほど、欧州呼吸器学会次期会長のアニータ・シモンズ氏とビデオ会議を開き、欧州呼吸器学会に対して中国の新型コロナウイルス肺炎感染対策の成果と経験を紹介した。


 新型コロナウイルス、基本的な特徴と検査


 鐘氏はまず、ウイルスの遺伝子配列状況、人から人への感染の性質、各種感染ルートといった今回の新型肺炎の感染状況の基本的な特徴を紹介した。鐘氏は新型コロナウイルスの検査について、チームが開発したスムーズなIgM(免疫グロブリンM)検査試薬を、PCR検査の補助的手段にできると紹介した。鐘氏はまた恒温増幅チップ法の応用を紹介した。この技術は新型コロナウイルス、インフルエンザA・B型の区別に活用できる。


 臨床治療の経験を共有


 鐘氏によると、2月17日まで150種弱の新型肺炎治療薬の試験が行われている。これにはレムデシビル、リン酸クロロキン、及び各種中国医薬が含まれる。


 鐘氏によると、新型肺炎の患者が死の危険に直面していることから、一般的な薬品試験のように厳格な無作為対照の研究方法を取り、対照グループの患者に捨て薬を飲ませるわけにはいかない。これは医学の倫理にもとる。現在の薬品試験の多くが、対照グループを使わない研究方法を採用している。リン酸クロロキンの試験では、多くの患者が服用から4、5日内に陰性に転じる状況が確認されている。鐘氏は、市場で現在流通している一部の中国医薬も、ウイルス及び炎症に対して一定の効果を発揮すると判断した。

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