政治・安全> |
japanese.china.org.cn |16. 12. 2021 |
習近平国家主席「多大な政治的優位性を示す中露の包括的実務協力」
習近平国家主席は15日午後に北京で、ロシアのプーチン大統領とテレビ会議の形式で会談を行った。新華社が伝えた。
習主席は「現在、世界は百年間なかった情勢変動と新型コロナウイルスのパンデミックが重なり、影響を及ぼす中で、激動と変革の時代に入っている。中露関係は様々な試練に耐え、新たな生命力と活力を示している。中露の包括的実務協力は、政治的にも機会的にも多大な優位性を示している。二国間貿易額は第1~3四半期で初めて1000億ドル(1ドルは約113.5円)の大台に乗り、年間で過去最高を更新する見通しだ。中露科学技術革新年は成功裏に閉幕し、一連の戦略的大型プロジェクトは順調に実施され、『一帯一路』(the Belt and Road)共同建設とユーラシア経済連合の連携は順調に進んでいる。両国は大国としての責任感を積極的に示し、国際社会を団結させて新型コロナと闘い、民主と人権の正しい意味を明らかにして、真の多国間主義の実行と国際正義の維持における柱石となった」と指摘。
「来年、中国は中国共産党第20回全国代表大会を開催し、ロシアは『2030年までの国家発展目標』実行の重要な時期に入る。双方は開放による機会の相互提供・共有を堅持し、グローバルな開発課題の後押しを堅持し、新型の国際関係及び人類運命共同体の構築のために役割を果たすべきだ」とした。
習主席はまた、「プーチン大統領は1ヶ月余り後に中国を訪問し、北京冬季五輪の開会式に出席して、中国の大会開催に対する支持を実際の行動で示すことになる。我々は五輪相互訪問を実現する他、来年と再来年には中露スポーツ交流年を催す。これを契機に、スポーツ交流を両国民の相互理解と友情を深めるための架け橋や紐帯とする必要がある。プーチン大統領の今回の訪中は、我々にとって2年ぶりの対面での会談となる。私はプーチン大統領と両国関係や重大な国際・地域問題について踏み込んだ意見交換を行うことを楽しみにしており、さらに多くの新しい重要な共通認識に至るものと信じている」と表明。
「現在、国際的に一部の勢力が『民主』や『人権』の表看板を掲げて、中露両国の内政に無闇に干渉し、国際法や広く認められた国際関係の準則を乱暴に踏みにじっている。中露双方は、共同行動をさらに多く繰り広げて、双方の安全保障上の利益をより有効に守る必要がある。国際問題で調整と協力を強化し、グローバル・ガバナンスにおいてより大きく影響力ある声を上げ、感染症対策や気候変動などグローバルな問題について的確で実行可能な案を示し、世界と地域の紛争問題の解決において国際的な公正・正義を断固として守り、『多国間主義』や『ルール』の仮面をかぶった覇権行為と冷戦思考に断固として反対する必要がある」とした。
プーチン大統領は「近く訪中し、北京冬季五輪開会式に出席することを楽しみにしている。ロシアはスポーツを政治化する企てに一貫して反対している。私は習主席と関心を共有する重要な問題について踏み込んだ意見交換を行い、露中関係の持続的な高水準の発展を後押しすることを楽しみにしている。ロシア側は台湾地区関連の問題における中国政府の正当な立場を揺るぎなく支持し、いかなる勢力が台湾地区関連の問題を利用して中国側の利益を損なうことにも断固として反対し、アジア太平洋地域におけるいかなる形の『小集団』形成にも断固として反対する。露中関係の離間を煽るいかなる企ても決してその目的を達成することはない」と指摘した。(編集NA)