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japanese.china.org.cn |22. 12. 2021 |
習近平国家主席と独首相が電話会談「中独関係の新たな発展に努力」
習近平国家主席は21日、ドイツのショルツ首相と電話会談を行い、首相就任への祝意を改めて伝えた。新華社が伝えた。
習主席は「中国側は中独関係を非常に重視している。近年、中独協力は中国・EU協力をリードする存在となってきた。これは両国にとって、時代の発展の潮流に順応して行った正しい選択だ。来年、両国は国交樹立50周年を迎える。過去半世紀を振り返ると、中独関係は十分な活力、耐久力、強靭性、潜在力を示してきた。今後の50年間を展望すると、両国は世界に目を向け、長期的視点で、開拓進取に励み、中独関係の新たな発展の実現に努力すべきだ」と指摘し、以下の必要性を挙げた。
(1)戦略的観点に基づく両国関係の大きな方向性の把握を堅持する。双方は相手国の発展をチャンスと捉え続け、上層部が先導する良き伝統を継続し、中独関係発展の方向性を示し、針路を定める必要がある。
(2)実務的姿勢に基づく互恵協力の積極的推進を堅持する。双方は新エネルギー、グリーン及びデジタル経済など新たな協力分野を積極的に開拓し、サービス貿易の潜在的成長力を発揮させるべきだ。ドイツ企業が強みを活かして、中国の開放がもたらす新たなチャンスを捉えることを歓迎する。また、ドイツ側が中国企業のドイツにおける投資と事業展開に公平なビジネス環境を提供することを希望する。
(3)連携して試練に対処し、グローバル・ガバナンスに新たな貢献を果たす。中独は国際問題で調整・協力を強化し、新型コロナウイルスのパンデミックとの闘い、ワクチンの公平な分配の促進、発展途上国を始めとする世界のパンデミック後の回復、気候変動対策、貧困削減と持続可能な開発の実現など全人類共通の運命に関わる問題について、現実的で実行可能な案を見出すべきだ。
習主席は「中国とEUは広範な戦略的認識と共通の利益を有している。双方は包括的な戦略的パートナーシップという位置づけを堅持し、相互尊重、互恵・ウィンウィンの原則を堅持して、中国・EU関係が常に健全かつ安定して発展するようにする必要がある。ドイツ側が引き続き中国・EU関係の安定に積極的な影響力を発揮し、中国・EU関係に安定性とプラスのエネルギーをもたらし続けることを希望する」と強調した。
ショルツ首相は「ドイツ側は相互尊重と相互信頼の精神に基づき、中国側と共に努力し、両国の包括的な戦略的パートナーシップのさらなる発展を推進することを望んでいる。来年の独中国交樹立50周年を契機に、新たな政府間協議をしっかりと行い、クリーンエネルギー、デジタル経済、サービス業などの分野で実務協力を強化し、建設的姿勢でEU・中国関係の発展を促進していきたい。EU・中国投資協定の早期発効・実施を希望する。国際問題で中国側と共に多国間主義を維持していきたい」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年12月22日