習近平国家主席が香港・マカオ特別行政区行政長官と会談

習近平国家主席は22日午後に中南海の瀛台で、職務報告のため北京を訪れた香港特別行政区の林鄭月娥（キャリー・ラム）行政長官、澳門（マカオ）特別行政区の賀一誠行政長官とそれぞれ会談した。新華社が伝えた。

林鄭行政長官との会談で、習主席は「この1年で、香港地区は混乱から安定への移行が揺るぎないものとなり、情勢は絶えず良い方向へと向かった。新型コロナウイルスの感染防止・抑制は著しい成果を挙げ、経済は徐々に回復し、社会は安定を維持した。林鄭行政長官は特別行政区政府を指導して、全人代の決定及び全人代常務委員会の立法に基づき、香港地区の選挙制度をシステム的に見直し、整備した。選挙委員会選挙と立法会選挙を順調に実施し、香港地区の実情に即した民主の発展が堅実な一歩を踏み出す後押しをした。香港地区国家安全維持法を断固として執行し、法に基づき暴力と混乱を阻止し、秩序を回復し、法治の権威と尊厳を守った。また、積極的措置を講じて、特別行政区が国家の発展の大局と融合する後押しをし、大陸部との交流や協力を全面的に深めた。中央政府は林鄭行政長官と特別行政区政府の働きを十分に認め、評価している」と指摘。

「数日前、香港地区は第7期立法会選挙を実施した。新選挙制度の下で、香港特別行政区選挙委員会選挙と第7回立法会選挙が相次いで実施され、いずれも成功を収めた。香港同胞の民主的権利が体現され、『愛国者による香港地区統治』の原則が実行に移され、社会各層・各界が広範にバランス良く参加する政治構造が確立された。新選挙制度が『一国二制度』原則と符合し、香港地区の実情と符合するものであり、『一国二制度』の長期的前進の確保、香港地区の長期的繁栄・安定の確保を制度面から支える良い制度であることは、事実が証明している」とした。

また、賀行政長官との会談で、習主席は「この1年、マカオは安定的発展という良い基調を保った。新型コロナウイルスの感染拡大を効果的に防止・抑制し、『動態的ゼロコロナ』の実現に努力し、大陸部と正常な人的往来を維持した。マカオ地区の経済は徐々に回復し、困難を抱える層や小規模・零細企業は支援を得た。また、国家の安全を維持する法制度と執行体制を整備し続けた。マカオ特別行政区第7期立法会選挙は順調に実施され、『愛国者によるマカオ地区統治』の原則の実行がさらに進んだ。中央政府は『横琴粤澳深度合作区建設総合計画』を発表・実施し、マカオは国家の発展の大局と融合する新たな一歩を踏み出した。中央政府は賀行政長官と特別行政区政府の働きを十分に認め、評価している」と指摘。

「祖国は常にマカオ地区の長期的繁栄・安定維持の力強い後ろ盾であり、中央政府は引き続き確固不動として『一国二制度』の方針を貫徹し、マカオ地区が適度に多元的な経済発展を積極的に推進し、マカオ地区の特色ある『一国二制度』が今後も成功裏に実践されることを、引き続き支持していく」と表明した。（編集NA）

「人民網日本語版」2021年12月23日