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japanese.china.org.cn |28. 03. 2022 |
王毅部長、「国境問題が中印関係全体の発展に影響を与えるべきではない」
インドを実務訪問中の王毅国務委員兼外交部長(外相)は現地時間25日、同国のジャイシャンカル外相とニューデリーで会談した。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
王部長は、「世界が新たな激動と変革の時期に入る中、中国とインドは意思疎通を強化し、立場を調整し、各々の正当な権益と発展途上国の共通利益を守り、世界と地域の平和・安定促進のために各々貢献を果たすべきだ。成熟した理性的な発展途上国である中印は国境問題を二国間関係において適切な位置に置くべきであり、国境問題によって二国間における関係全体の発展を規定し、さらには影響を与えるべきではない。中印は消耗し合うのではなく、成果を挙げ合うべきだ。排斥し合うのではなく、支持し合うべきだ。双方は『中国とインドは互いに脅威とならず、互いに発展のチャンスである』という両国首脳間の重要な共通認識を堅持し、国境問題を適切に解決し、溝をうまく管理・コントロールして、両国関係の発展に助力する必要がある」とした。
ジャイシャンカル外相は、「昨年以来、インドと中国は効果的な外交的・軍事的意思疎通を保ってきた。複数回の司令官級協議と国境問題メカニズム会合を経て、両軍は西部国境の大部分の地域で撤退を実現した。残る地域の撤退を早期に完了すべきだ」とした。
双方は、重大な国際・地域問題において両国の立場は同じまたは似ているとして、両国が理解し合い、支持し合って、激動する世界にプラスのエネルギーをより多く与えるべく努力する必要性を指摘した。
また、新型コロナ対策やウクライナ、アフガニスタン、多国間問題についても意見を交換。多国間主義を堅持し、国連憲章と国際法を遵守し、対話を通じて紛争を平和的に解決する必要性を指摘し、一方的制裁が世界の経済及びサプライチェーンに与える影響に重大な懸念を表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年3月28日