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japanese.china.org.cn |30. 05. 2022 |
王毅部長「米国の世界観、中国観、中米関係観に深刻な偏向」
王毅国務委員兼外交部長(外相)は28日、ブリンケン米国務長官が先日の政策演説で中国を国際秩序に対する「最も深刻な長期的挑戦」とし、米国は自国に投資し、同盟国と団結し、中国と競争していくとしたことのもたらす国際情勢や中米関係への影響について記者に問われ、「この演説は、米国の世界観、中国観、中米関係観に深刻な偏向が生じていることの反映だ」と指摘した。
王部長は「中国は米国の憶測するような中国ではないということを、米側に告げる必要がある。中国の発展と振興には明晰な歴史的論理と強大な内生的原動力があり、14億人が共に現代化へと向かうことは人類にとって大きな進歩であり、世界への脅威や挑戦ではない。我々が拠り所としてきたのは中国共産党の強固な指導であり、中国人民の団結・勤勉・努力であり、中国の特色ある社会主義路線である。我々の目標は公明正大だ。すなわち国民により良い暮らしをさせ、世界により大きな貢献をすることであり、誰かに取って代わることでも、誰かに挑戦することでもない。我々は、より高水準の改革開放を推し進め、より高水準の協力・ウィンウィンを実現しつつあり、必ずより良い中国となり、そして中国の発展によって世界をより素晴らしくしていく」と表明。
「中米関係は米側のデザインするゼロサムゲームではないということを、米側に告げる必要がある。習近平国家主席は、中国と米国が互いの関係をうまく処理できるか否かは、世界の前途・命運にかかわり、両国がしっかり答えなければならない世紀の問題であると指摘した。この問いに答えるにあたっては、米国はまず一極覇権は支持を得られず、ブロック対立に未来はなく、デカップリングやサプライチェーンの分断は他国と自国の双方に損害をもたらすということを認識するべきだ。国家間では公正な競争を行うことができる。中米間にも競争はあろうが、悪質な競争であるべきではない。我々は恫喝や脅迫に譲歩せず、中国の主権・安全保障・発展上の利益を断固として守っていく。いかなる抑圧や封じ込めも、中国国民をさらに団結させるだけだ」とした。
また「中米関係は重要な岐路に立っている。米側は正しい選択をすべきであり、相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンという『三原則』の実践に真に力を入れることで、中国と米国という2つの大国が新しい時代において正しく付き合っていくための道を見出すべきだ」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年5月30日