外交部「ペロシ米下院議長が台湾地区を訪問すれば、中国軍は決して座視せず」

　中国外交部（外務省）の1日の定例記者会見で、趙立堅報道官が質問に答えた。

【記者】ペロシ米下院議長が今週、東南アジアと東アジアの国々を訪問する予定だが、行程に台湾地区はまだ含まれていないことについて、中国側としてコメントは。

【趙報道官】中国側は最近、すでに繰り返し米国側に対して、ペロシ下院議長の台湾地区訪問に断固反対する厳正な立場を表明し、台湾地区を訪問した場合は深刻な結果を招くと強調してきた。習近平国家主席は先日バイデン大統領との電話会談で、台湾問題における中国の政府と人民の立場は一貫しており、中国の国家主権及び領土的一体性を断固として守ることが14億人以上の中国人民の確固たる意志であることを強調した。中国側の伝えた強く明確なメッセージを、すでに米側は十分に理解しているものと信じる。

我々はペロシ下院議長の行程を緊密に注視している。台湾地区を訪問した場合、中国の内政への粗暴な干渉であり、中国の主権及び領土的一体性を深刻に損ない、「一つの中国」原則をみだりに踏みにじり、台湾海峡の平和と安定を深刻に脅かし、中米関係を深刻に壊し、非常に深刻な事態と結末を招くことになる。

我々は改めて米側に厳正に告げる。中国側は堅陣を敷いて備えており、中国人民解放軍が座視することは決してなく、必ずや断固たる対応と強力な対抗措置をとって、自らの主権と領土的一体性を守る。米側がすべきは、「一つの中国」原則及び中米間の3つの共同コミュニケの規定を厳守し、「台湾独立」を支持せずとのバイデン大統領の約束を果たすことであり、ペロシ下院議長の台湾地区訪問を手配してはならない。（編集NA）

「人民網日本語版」2022年8月2日