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japanese.china.org.cn |18. 08. 2022 |
外交部「『一つの中国』原則の確実な実行を米側に望む」
1982年8月17日の中米共同コミュニケ(「8・17コミュニケ」)の発表から、今年8月17日で40年になる。外交部(外務省)の汪文斌報道官は17日の定例記者会見でこれに関する質問に答え、次のように述べた。
「8・17コミュニケ」、「上海コミュニケ」、「外交関係樹立に関する共同コミュニケ」の3つの中米共同コミュニケは中米関係の政治的基礎を成すものであり、その核心的要義はいずれも「一つの中国」原則だ。
米国が、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認し、中国はただ一つであり、台湾地区は中国の一部であるとの中国の立場を承認し、かつこれを踏まえて中国側の示した「台湾との断交、条約破棄、軍撤退」という3つの前提条件を履行したからこそ、中国と米国という社会制度、イデオロギー、発展水準の大きく異なる2つの国は対話と協力を繰り広げ、かつ双方に恩恵を及ぼし、世界に幸福をもたらす重要な成果を得ることができた。
だが米側は「一つの中国」原則の執行において一連の後退的手法を取り、米国と台湾地区の間の公的交流への制限を大幅に緩和し、軍事的連携をさらに活発にし、台湾地区への武器売却の規模を拡大し、性能を高め続けている。
先般、ペロシ米下院議長が中国側の反対を顧みず中国の台湾地区を訪問して、台湾地区とは非政府間の関係のみを発展させるとの米側の約束に公然と背いた。米側はさらに、「一つの中国」原則を曖昧にし、空洞化させている。
「一つの中国」原則は中米間の交流再開と関係発展における政治的な基礎である。米側が約束に背き、「一つの中国」原則から乖離する道を突き進んでいけば、必然的に両国間の相互信頼は深刻に損なわれる。
「一つの中国」原則は、台湾海峡の平和と安定を維持する鍵でもある。米側が「一つの中国」原則に背き、「台湾独立」勢力と相互結託し、分裂活動を放任・支持し、台湾海峡の現状打破を続けるのなら、台湾海峡情勢の緊張激化に対する責任を完全に負わなければならない。
現在、中米関係は正念場にある。「一つの中国」原則を損なうことは、危険を冒す無責任な行為である。米側が歴史の経験と教訓を総括し、中米間の3つの共同コミュニケの規定に立ち戻り、「一つの中国」原則を確実に実行することを望む。「一つの中国」原則の歪曲、改竄、曖昧化、空洞化という誤った道を突き進んではならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年8月18日