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japanese.china.org.cn |16. 10. 2022 |
米国の感染対策は「ダチョウ症候群」、計り知れない災いを残す
米国では現在も新型コロナウイルスが蔓延している。米ジョンズ・ホプキンス大学の最新データによると、現在までの米国の感染者数は累計で9600万人を、死者は106万人を超えている。米国の南北戦争及び第二次大戦における死者数の合計を上回っており、かつこの数値は伸び続けている。米国では現在も毎日数万人が感染し、数千人が入院し、数百人が死亡している。ところが米政府は感染の持続的な蔓延を無視し、感染状況の印象を意図的に薄れさせている。このような「ダチョウ症候群」とやり方は、人々の命の健康と経済・社会の発展に深刻な結果をもたらす。
米国のメディアと専門家は、米政府によるこの素っ気ない対応により、多くの州、地方政府、店、教育機関などがすべての感染対策を放棄し、ウイルスの蔓延を放任することになると懸念している。米国の新型コロナの蔓延により多くの死者が出ており、かつ人々の健康に長期的なリスクをもたらしている。米国疾病予防管理センター(CDC)は、新型コロナ感染者の5人に1人が快復後も、疲れやすい、胸の動悸、呼吸が荒くなる、認知が困難、慢性的な痛み、感覚器官の機能異常、倦怠感などの後遺症が残ると報告した。
感染状況の無視はさらに、新型コロナの変異のリスクを拡大する。その変異と進化には不確実性があり、感染者が増えるほど変異の機会が増える。米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長はこのほど、米国人は油断してはならないと警鐘を鳴らした。冬はウイルスが発生しやすい季節で、欧州での新型コロナの感染者が現在急増している。保険専門家は米国の昨年の経験に基づき、米国で再び広い範囲の感染拡大が発生する可能性があると予想した。ファウチ氏は、「難関を完全に突破したと断言するのは傲慢すぎる」と警告した。
ウイルス流行後、米国の感染対策にはさまざまな乱れが見られる。感染対策は党と党の争いにもてあそばれ、人命救助より市場救済が優先された。米国は名実相伴う「感染対策の最大の失敗国」になった。これには米政府の公衆衛生ガバナンスにおける深刻な機能不全という重要な原因がある。より深く見ると、米国の多くの政治家が人々の健康をまったく気にかけておらず、さらには自然淘汰の社会進化論を信奉し、高齢者や不健康な人々が感染症により命を奪われるのを放任している。ホワイトハウス新型コロナ対策元調整官のデボラ・バークス氏は著書「音なき侵入」の中で、「ホワイトハウスのウエストウイングの一部は責任から逃れるため、今後何が起きようが何もしないほうが責任が少なくなると考えている」と曝露した。
米国のこのような感染対策は計り知れない災いを残す。感染対策の失敗はすでに米国人の健康ひいては命の安全を脅かしている。米国では新型コロナが2年連続で3番目の死因になっている。米国の平均寿命は2年で3年弱縮み、昨年には過去25年で最も短くなった。感染対策の失敗はさらに米国の経済・社会の発展に長期的な危害をもたらす。医療費が膨らみ、労働力が減少し、貧富の格差が拡大するなど、新型コロナは社会の多くの後遺症をもたらしている。米国経済の足を引っ張り、米国社会を断裂させている。米シンクタンク・ブルッキングス研究所の研究報告によると、生産年齢の約1600万人の米国人が新型コロナの後遺症があると述べており、うち200-400万人がこの後遺症のせいで失業している。
米国の多くの市民が先ほどホワイトハウス北側で抗議活動をし、政府が新型コロナを無視していることを批判した。ところが寝たふりを決め込んでいる者と同じで、何度呼びかけても米政府の「ダチョウ症候群」と無為の感染対策を変えることは難しい。感染対策の不徹底は米国の制度面の問題がすでに末期に入っていることを示しており、米政府はもはやその機能不全を隠せなくなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月16日