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japanese.china.org.cn |16. 11. 2022 |
G20で異彩を放つ中国 世界にとってのメリットに
20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が15日に開幕した。各国首脳及び国際機関責任者が相次いで発言したが、いずれも初めに人類の平和及び発展が厳しい試練に直面していると述べ、期せずして一致した。ここからは国際社会の基本的な判断を読み取ることができ、何ら異論はない。試練と危機の原因、責任、解決策については、国と立場によって観点が異なった。これも正常であるが、より重要なのは共通認識を形成し、これらの世界的な試練に対応することだ。
出席国はバリ島で多くの二国間・多国間会談を開いた。東側と西側の間、先進国と発展途上国の間で、「肘タッチ」ではなく久々に握手が交わされた。これは国際社会が食い違いを解消し、共に苦しい時を乗り切る力を形成することが、かつてないほど必要であることを示している。これは全人類が今日、避けては通れない世界の大きな流れだ。
今回のG20サミットからは、国際社会が今日ほど中国の存在と声に期待し、これを重視したことがなかったと感じられる。中国も今までにないほど国際舞台の中央に近づいている。これは米国といわゆる世界の指導権を争奪するものではないと強調しておく必要がある。実際に米国も本当に世界を指導したことがなく、西側世界を主導したとしか言えない。多極化し複雑に変動する国際情勢は、責任ある大国の行動を必要としている。中国はこの責任を担う。
豪州と日本の中国への態度に最近、微妙な変化が生じたことが注意されている。特に豪州は中国との緊張関係の緩和に極めて積極的だ。中豪首脳の今回の会談は、二国間関係の底打ちと回復を促す。日本も中日首脳会談の実現を目指している。これは中米関係に積極的な交流が見られた影響であり、また米国と西側のイデオロギーに基づく偏見の雰囲気においても、中国への認識に終始理性的な一面があることを示している。原則を堅持し不動心を保てば、中国の外交の余地はどこにおいても大きくなる。
中国は平和を愛する国であり、常に広く友人と交わり縁を結んでいる。中国の首脳は会議出席や各国首脳との交流により、真の多国間主義をしっかり推し進めるメッセージを伝えた。これはまたサミットを主催する東南アジア諸国に対する重要な政治的支持でもある。中国の大国の外交がG20の会場で異彩を放つことは、危機に直面している地域と世界にとって朗報だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月16日