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japanese.china.org.cn |09. 02. 2023

ノルドストリーム爆発、米記者「バイデン氏が命令し米軍が仕掛けた」

タグ: ノルドストリーム爆発
中国網日本語版  |  2023-02-09

 ロシアから欧州に天然ガスを送るパイプライン「ノルドストリーム」で爆発が発生したことが、欧州さらには世界各方面で注目されている。

 8日、米ピューリッツァー賞受賞者でベテランジャーナリストのシーモア・ハーシュ氏は自身のサイトに、パイプライン「ノルドストリーム」の爆発はホワイトハウスが命令しCIAが実行した秘密行動だと投稿した。この情報はすぐに英タイムズ紙などのメディアに取り上げられた。

 「米国政府と対立ばかりしている」と言われるシーモア・ハーシュ氏は記事の中で、バイデン米大統領は「ノルドストリーム」を破壊することを早くから決めており、米情報機関と9カ月にわたり討論してきたと明かした。バイデン氏は2022年6月のNATO海上演習の期間中に、演習部隊が援護する「ノルドストリーム」に遠隔爆弾を仕掛け、協力するノルウェーが3カ月後に起爆させたという。

 ハーシュ氏の文章によると、米国側は戦闘機での空中投下や潜水艇での襲撃なども検討していたが、最終的にパナマにある米海軍潜水サルベージ訓練センターがこの任務を実行することに決めた。同センターは米海軍の精鋭な水中特殊部隊を専門的に育成している。

 そのほか、ハーシュ氏は、バイデン大統領が公的姿勢をいかに利用し、国会関連機関へのこの行動の詳細報告を回避しようとしたか、ノルウェーが米軍に協力しこの計画を遂行することに応じた理由についても言及し、「ノルドストリーム」を破壊すればノルウェーの天然ガス会社は市場を得られるとした。

 この文章の内容は、米国が欧州とロシアの関係悪化、ロシアとウクライナの衝突の拡大、欧州の地縁的安全への脅威を促していることを直接暴き出し、すぐにロシアと欧州の多くの国のメディアに取り上げられた。

 しかし、この文章が多くの匿名者の暴露を引用したことに加え、以前のケネディ氏に関する記事で事実確認をせずにフェイクニュースを発信したため、信憑性を疑う人も少なくない。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年2月9日