「外国人が中国に来る時の荷物が減った」 その背景とは

　北京市で開催中の全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)は中国を観察する重要な「窓口」である。この1年の大きな会議は中国自身の発展に関わるだけでなく、他国にとっても重要な意味を持つ。(文=新華社エジプト人記者アリ・サベット)

　「我々は対外開放の拡大、互恵・ウィンウィンの国際経済貿易協力の深化を揺るぎなく進める」、「外資の導入と利用を強化する」など、政府活動報告の対外開放をより強化する決意に深い印象を覚えた。

　中国で長年生活するエジプト人として、中国が扉をますます大きく開いていくのを目にした。開放する中国は、ダメージを受けた世界経済の回復において特別な意味を持つ。

　周りの他国から来た友人らはここ数年、共通して「中国に来るときの荷物が減った」と感じている。十数年前、エジプトで休暇を過ごし中国に戻る前、家族はいつもチーズ、デーツ、調味料などをスーツケースいっぱいに詰めてくれ、私は故郷の特産品をたくさん持ってきていた。

　現在は輸入博覧会などの場を通し、多くの世界の商品が中国市場に入っている。エジプトのオレンジ、アラブ首長国連邦のデーツ、シリアのエッセンシャルオイルなどのアラブ諸国の特産品が中国のスーパーマーケットで見られるようになり、私が持ってくる荷物も減った。オフラインとオンラインの店で様々なアラブ諸国の食材を手頃な価格で買うことができる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月11日