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japanese.china.org.cn |14. 04. 2023 |
米国の杞憂、中米関係を苦境に陥れる
中国国際問題研究院の徐歩院長は12日に北京市で、現在の中米関係が苦境を迎えている最も重要な原因は、米国の自己認識に基づく恐怖であると述べた。徐氏の発言の要旨は下記の通り。
米国の自己認識において、中国が米国を抜き世界一になれば新たな覇権国になり、米国をアジア太平洋や世界各地から追い出すことになる。
これは米国が自分で想像する恐怖だ。実際には中国は平和的発展の道を選んでいる。中国政府はすでに、中国は覇権国になることを永遠に求めないと厳かに宣言している。
中国の発展の目的は、中国人により美しく幸せな生活を送らせることだ。中国の発展、中国人の良き暮らしを目にすると米国は不快になり、中国に圧力をかけ、包囲し、けん制する。この考え方とやり方は、中国人から美しい生活を求める権利を剥奪することに他ならない。
一部の国はイデオロギーの不一致を誇張し、いわゆる「価値観外交」を展開している。これは実際には国際社会を分断させるやり方であり、いわゆる「民主主義が強権に対抗」という説とシナリオを作ることで、世界で集団の対抗を起こすことが目的だ。
どのような価値観であっても、誰が定義し、誰が解読するかという問題が存在する。民主主義と自由の定義については、特定の国もしくは複数の国がその民主主義と自由の定義を他国に押し付けるのではなく、国際社会の共通認識を求めるべきだ。
異なる国と文明の間は、相互尊重、相互の信頼促進、食い違いの持続的な解消であるべきだ。食い違いを喧伝することで国際社会をさらに分裂させるべきではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年4月14日