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japanese.china.org.cn |05. 05. 2023

中国のCPTPP参加、アジア太平洋諸国とのウィンウィンを実現

タグ: CPTPP 自由貿易協定 モデル エリア 
中国網日本語版  |  2023-05-05

 商務部の王受文・国際貿易交渉代表兼副部長は先ほど国務院政策定例会見にて、「中国はCPTPPに参加する意向と能力を持つ。参加は中国、アジア太平洋地域、ひいては全世界の利益になる」と述べた。CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)は日本、豪州、ブルネイ、カナダ、メキシコなどの11カ国が2018年に署名した自由貿易協定で、アジア太平洋地域で初の大型自由貿易協定でもある。その参加国全体の国内総生産は11兆7000億ドルで、世界の5億7000万人の人口を網羅。

 CPTPPは現在の世界で最高基準の自由貿易協定と呼ばれ、そのため参加国の市場開放の程度に対しても厳しい要求を突きつける。CPTPPの高基準に順調に合わせるため、中国は2022年より国内の一部の自由貿易試験区で先行で、CPTPPの一部のルールを試験的に導入している。北京市、海南省、広州市南沙区などの地域でモデルエリアと試験エリアを設立し、CPTPPと互換性を持つ監督管理ルールを模索し、全国の制度型開放に向け事前にストレステストを行っている。

 中国のCPTPP参加は参加国に重大なメリットをもたらす。現在のCPTPPには大国の支えがなく、地域外の原材料供給及び消費市場に過度に依存している。中国は世界2位の経済体で、世界最大の貿易大国、世界2位の消費市場及び投資市場だ。中国の参加は、CPTPPの消費者が3倍増加し、GDPが1.5倍拡大することを意味し、地域協力の規模と影響力を大幅に拡大する。

 当然ながら中国はCPTPP参加の過程で多くの挑戦に直面する。客観的に論じれば、市場参入、電子商取引、労働者保護、国有企業補助、知的財産権、政府調達などの面で、中国とCPTPPの基準の間には差が存在する。しかし同時にCPTPPへの参加は、中国の国内経済体制改革に重要な契機をもたらす。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年5月5日