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japanese.china.org.cn |24. 06. 2023 |
米国の第一列島線軍事建設計画、数々の挑戦と現実的な壁に直面
米国の第一列島線における同盟体制は軍事同盟であり、政治・外交同盟でもある。軍事同盟について、第一列島線の国及び地域と米国の関係は一致せず、米国は一致した対中第一列島線軍事体制の形成が困難だ。
(一)同盟体制内の信頼の赤字。大国は同盟体制において巻き添えになることを懸念し、小国は重要な時に大国から見捨てられることを懸念する。米国がその安全の約束を絶えず強化し、再言及しなければならないのは、この信頼の赤字を補うためだ。パワーの格差と地理的な特徴により、米国の東アジアの同盟国は米国に見捨てられるかを主に懸念する。米国は最近、日本と韓国に核の約束を再び示したが、その裏側には日韓の米国への不信がある。この状況下、米国の東アジアの同盟国は米国と軍事協力を行う際に、より多くの戦略的な自主権を得るため余地を残す。これは基礎的構造において、米国の第一列島線軍事同盟体制の有効性を落とす。
(二)同盟体制が引き起こす安全の苦境。米国の同盟体制は米国の東アジア同盟国のいわゆる安心感を強めるが、同時にその隣国との関係を悪化させ、地域の食い違いを激化させ、東アジア諸国の安全環境に害をもたらす。同盟体制が対抗を持続的に激化させ、戦争に至った先例は歴史において珍しくない。そのため米国の第一列島線における同盟国は米国の軍事力を借りようとしているが、これにより中国との食い違いを激化させ、戦争のリスクを冒そうとは思わない。そのため第一列島線の国及び地域は米中の間で必然的にバランスを模索し、安全の苦境を脱しようとする。これが米国の軍事同盟体制の上限だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月24日