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japanese.china.org.cn |07. 07. 2023 |
イエレン氏が訪中 成果は米国側の誠意次第
イエレン米財務長官が6日午後、航空機で北京に到着した。米バイデン政権の高官による北京訪問は約1カ月ぶり。
独ドイチェ・ヴェレは、「イエレン氏の今回の訪問で中米関係の重大な進展は厳しいが、イエレン氏は双方の経済面の意思疎通を促す。米財務省の当局者によると、イエレン氏は今回の訪問で、気候変動及び債務問題などの各方面の協力の必要性を強調する。中米は世界のGDPの4割を占めており、米国は2つの経済体のデカップリングを目指していないという」と伝えた。イエレン氏は4月のスピーチで、「米中2大経済体の完全なデカップリングは両国にとって災いであり、世界経済の安定を破壊する」と述べた。
「環球時報」が米財務省のウェブサイトを調べたところ、米連邦政府の公的債務残高は現地時間3日現在で過去最大の32兆3200億ドルにのぼっている。バイデン米大統領が1カ月前の6月3日、債務上限停止法案に署名した時点では31兆4000億ドルだった。これはわずか1カ月で1兆ドル弱も増えたことを意味する。中国の経済アナリストは「環球時報」に対して、「米国経済、米政府、ドルの信用のいずれにとっても、これほど急速に増える債務は耐えられるものではない。特に世界で脱米ドルの流れがますます顕著になる現在、各国は米国債のリスクへの懸念を深めている。これがイエレン氏の今回の訪中の重要目的の一つであることは間違いない」と述べた。
中国外交学院の李海東教授は6日、「環球時報」に対して、「中国側はイエレン氏の今回の訪中が成果を手にし、中米経済が互恵とウィンウィンを実現することを願っている。イエレン氏の訪中において、中米間の協力が実現されるか、どの程度実現されるかは、米国側の行動にかかっている。米国が引き続き経済や金融などの議題における政治化と汎安全化の観念を貫き、対中政策と中米関係を処理するならば成果が出るはずがない。中国側は終始、中米が速やかに歩み寄り、関係悪化に歯止めをかけ安定させることを願っているが、米国側の現在の動きを見ると中国側の期待からはかけ離れている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月7日