中国とニカラグアがFTAに調印　多くの「初」を樹立

　商務部の王文濤部長とニカラグアのラウレアーノ国際協力問題担当大統領顧問は31日、北京市とマナグアでそれぞれ中国・ニカラグア両国政府を代表し、オンライン形式で「中華人民共和国政府とニカラグア共和国政府の自由貿易協定(FTA)」に調印した。

　商務部国際司の責任者によると、中国・ニカラグアFTAは多くの「初」を樹立した。例えば中国側は初めてネガティブリストによって越境サービス貿易(金融サービスを含む)と投資を開放するFTAに調印した。双方はビジネス人員往来の高水準の合意に達し、初めてビジネス人員の両親の随行居留を相互承認した。協定は初めてデジタル経済の章を設けた。双方は「技術的な貿易の壁」の協力条項に計量標準分野の協力を盛り込んだが、これは中国とラテンアメリカ諸国のFTAにおいては初だ。物品貿易の関税譲許について、中国とニカラグアの双方の関税撤廃製品の全品目に占める割合が95%を超えた。うち双方の即時関税撤廃が占める割合は約60%。

　中国・ニカラグアFTAは中国が対外的に調印した21番目のFTAで、ニカラグアは中国にとって28番目の自由貿易パートナーだ。中国・ニカラグア両国は経済の相互補完性が高く、貿易・投資協力の大きな潜在力を秘めている。両国の昨年の貿易額は7億6000万ドル。中国はニカラグアにとって2位の貿易パートナー、2位の輸入先だ。ニカラグアは中国の中央アメリカにおける重要な経済・貿易パートナーであり、「一帯一路」共同建設の重要な協力パートナーでもある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年9月1日