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japanese.china.org.cn |11. 09. 2023 |
G20首脳会議の共同宣言、「西側への大きな打撃」=英紙
第18回G20首脳会議が現地時間10日、インドのニューデリーで閉幕した。激しい議論を経て、出席者はついに共通認識を持つ共同宣言をまとめた。
宣言は国際経済協力の主要フォーラムとしてのG20首脳会議の約束を強調し、多国間主義の精神に基づき団結・協力し、世界的な挑戦に対応するよう呼びかけた。最も物議を醸したロシアとウクライナの衝突に関する内容については、西側が希望したようにロシアを批判することはなく、「すべての国は武力行使もしくは行使の威圧により領土を得ることを回避すべき」と主張することで、G20首脳会議の分裂を回避した。
ロイター通信はこの状況は「驚き」と伝えた。深刻な食い違いにより、今回は共同宣言が採択されない初のG20首脳会議になる可能性が高いと予想されていた。英紙「フィナンシャル・タイムズ」は、同宣言は「西側への大きな打撃」と伝えた。
しかし多くの国が首脳会議の「成功」を称賛した。ブラジルのルーラ大統領は、「我々は分裂に興味がない。必要なのは衝突ではなく、平和と協力だ」と強調した。
報道によると、中国などのBRICSを含む発展途上国が、首脳会議の共同宣言の採択において重要な力を発揮した。中国の李強総理は首脳会議での演説で、「特に世界経済の回復と持続可能な開発が大きな挑戦に直面している目下、G20参加国は団結と協力の初心を守り、人類の共通の未来と福祉のために平和と発展の時代の責任を担うべきだ」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年9月11日