「デカップリング」は中米どちらにもメリットなし＝米国の専門家

　米中協力財団のジョン・ミリガン・ホワイト会長は9月11日に『中国日報』の記事で、世界で最も大きな2つの経済国として、中国と米国の経済が互いに依存しているとの見解を示した。もし一方がゼロサムゲームを行い、他方に対して経済的な攻撃を仕掛ければ、双方の経済が安定的に発展し、平和に共存することは不可能だとしている。

　記事によると、中国と米国は現在、新型コロナウイルスの感染症流行が引き起こした経済問題だけでなく、安定が崩れた貿易戦にも対処しなければならない。世界経済と国際社会が直面している大きな問題には、ロシアとウクライナの紛争、米FRBの利上げがもたらした世界的な不安定などがある。

　米国は中国の経済成長が続くことを強く懸念しており、「デカップリング」は間違いなくこのマインドに合っている。しかし、米国は中国に対する過激な「デカップリング」政策を止め、バランスの取れた措置を講じ、中国と米国の経済的利益と国家安全保障を保つことで、双方が平和に共存できるようにしなければならない。

　実際に過激で急速な「デカップリング」は、中米両国の経済回復と成長に反作用を起こす。威圧的な政策によって米国の要求に応えるよう中国側に変化を迫ることができるという米国政府要人の考えは、完全な思い込みだ。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年9月17日