中国不在の「グローバルサウス」は偽の命題

　「グローバルサウス」にはまだ公認の定義がない。米国を始めとするG7及び一部の西側メディアがグローバルサウスを喧伝するのは、中国を発展途上国の大家族から省くためだ。

　トランプ政権の時代に米国は「中国は発展途上国ではない」と喧伝していた。しかし一国の国際的な地位は少数の国ではなく、世界の大多数の国が決めることだ。国連開発計画が2004年に発表した「グローバルサウスを構築」と題した研究報告書は、明確に中国をグローバルサウスの一員とした。

　中国経済が急発展し、国際的な地位が日増しに高まっていることは確かだが、中国の発展途上国としての立場に本質的な変化は生じていない。中国が依然として社会主義初期段階にあるという基本的な国情には変化がなく、中国の世界最大の発展途上国としての国際的な地位も変化していない。

　しかも米国と西側の一部の人物は中国をグローバルサウスから省こうとしているが、中国と多くの発展途上国の緊密なつながりと協力を否定できず、さらには中国がグローバルサウスの発展及び南南協力のために成し遂げきた貢献を否定できない。実際に中国は昔も今も南南協力のために多大な貢献を成し遂げており、今後もそのために努力するだろう。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年9月20日