中米は必ずしも「戦争をする運命にある」わけではない＝英メディア

　英メディアは9月5日、「中米は必ずしも戦争をする運命にあるわけではない」と題した論説を掲載した。筆者はジョージ・アスカー氏。記事の要旨は次の通り。

　中米間での一連の外交的な駆け引きを受け、多くの外交政策専門家が、この緊張関係を歴史的な戦争の勃発に似ているとしてその行方を想像している。巷は「新冷戦」や「冷戦2.0」といった論調で溢れ、歴史を引き合いに出して、北京とワシントンは「衝突への道」を歩んでおり、危険な「熱い戦い」に向かう運命にあるとほのめかす者さえいる。 

　しかし、このような類推は不正確であり危険でもある。米中対立の複雑さを過度に簡略化し、超大国間の敵対関係を悪化させる可能性がある。

　中国と米国が「トゥキディデスの罠」に陥るという見方の主な問題は、相互接続され核武装した現代世界が、これまでの歴史と状況が全く異なることを認識していない点にある。現代のテクノロジーとグローバリゼーションは、国家間の相互依存と連携をかつてないレベルにまで高めた。中米の戦争は、世界最大かつ最も相互依存的な2つの経済大国を切り離すことになり、その影響は計り知れない。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年9月24日