新華社の戦場記者、パレスチナとイスラエルの衝突の現場を取材

　パレスチナ・ガザ地区の保健当局は9日夜、イスラエル軍のガザ地区への攻撃で687人が死亡し、3726人が負傷したと発表した。イスラエルメディアの同日夜の報道によると、パレスチナとイスラエルの新たな衝突により、900人を超えるイスラエル人が命を落としたという。新華社の記者は同日、ヨルダン川西岸地区及びイスラエル各地の戦地を直撃取材した。

　・ガザ地区

　パレスチナとイスラエルの衝突は9日で3日目を迎えた。イスラエルはガザ地区への空爆を続けている。現地の目撃者によると、当日の攻撃はまさに「狂気」だったという。現地の多くのマンションで暮らす住民が避難指示を受け、その他の現地人はほぼ自宅待機している。またイスラエル側はガザ地区への水と電気の供給を停止することを決定しており、現地の人道危機をエスカレートさせている。

　・イスラエル南部のアシュケロン

　9日にイスラエル南部のアシュケロンで撮影された、ロケット弾の攻撃を受けた自動車。新華社記者・陳君清撮影

　イスラエルの複数の都市が同日、ガザ地区からロケット弾の攻撃を受けた。

　アシュケロンはガザ地区から約10キロ離れており、今回の新たな衝突から大きな影響を受け、ロケット弾の集中砲撃に度々見舞われている。アシュケロンの一部の家屋と道路が破壊され、死傷者が出ている。

　新華社記者が9日にアシュケロンに入ったところ、ガザ地区からのロケット弾による攻撃が続いていた。負傷した多くのイスラエル兵士、衝突により負傷した一般人が治療のため、現地の病院に緊急搬送された。

　イスラエル南部のアシュケロンで9日、負傷者が病院に搬送された。新華社記者・陳君清撮影

　アシュケロンの街頭は現在、人と車の姿がまばらだ。イスラエルの各大都市からアシュケロンに向かう列車は運行中で、一部の軍人は列車で現地入りした後、国境地帯に移動している。

　・エルサレムから西のアブゴッシュ村

　新華社記者は9日、現地に到着した。そこは1時間以上前にロケット弾の攻撃を受けたばかりだった。イスラエルとガザ地区の武装組織の砲撃がなおも続いていた。イスラエルはガザ地区の空爆を行い、パレスチナのイスラム抵抗運動（ハマス）はイスラエルにロケット弾を発射した。戦闘はさらに拡大する可能性がある。

　エルサレムから西のアブゴッシュ村で9日、自動車がロケット弾で破壊された。新華社記者・陳君清撮影

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年10月11日