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japanese.china.org.cn |24. 10. 2023

海外メディア「中国の軍艦6隻が中東に出現」 実際は護衛航行任務

タグ: 解放軍 海軍 護衛 航行 公共安全 中東
中国網日本語版  |  2023-10-24

 「パレスチナとイスラエルの衝突に対応すべく、解放軍海軍の軍艦6隻が同時に中東地域に出現」という情報が近日、海外メディアから注目されている。在米国中国大使館の劉鵬宇報道官は22日、事実を尊重し謂れなき喧伝をやめるよう関係者に求めた。「環球時報」の取材に応じた軍事専門家は23日、関連する報道は過度な解読で、西側諸国の今回の喧伝は事実の無視で無責任だと述べた。

 ある海外メディアは、「イスラエルとハマスの衝突がエスカレートする中、中国人民解放軍海軍の軍艦6隻が中東地域に同時に出現した。これには2隻のミサイル駆逐艦、2隻のミサイル護衛艦、2隻の総合補給艦が含まれる」「米国側も最近、中東地域に2個の空母打撃群、1隻の強襲揚陸艦、1隻の指揮艦を派遣した。中国海軍と米国海軍の艦艇が同時に戦域に近い海域に出現し、注目を集めている」と伝えた。

 実際には解放軍のこの6隻の軍艦は、アデン湾とソマリア沖で護衛航行を行う2つの艦隊だ。これには「淄博艦」「荊州艦」「千島湖艦」でつくる第44期護衛航行艦隊と、「烏魯木斉艦」「臨沂艦」「東平湖艦」でつくる第44期護衛航行艦隊が含まれる。

 中国海軍の護衛航行行動は2008年より、秩序正しく交代しながら定例的に行われている。世界の海洋の公共安全の保護の面で、日増しに重要な力を発揮している。北海艦隊公式アカウントが23日に発表した情報によると、人民海軍は現在まで45期・100隻以上の艦艇を派遣し、アデン湾とソマリア沖で累計7200隻以上の国内外船舶の安全護衛航行を行っている。「一帯一路」の共同建設の推進と、人類運命共同体の構築に向け積極的に貢献している。

 一部の国際メディアはこれを意図的に「緊張情勢のエスカレートに伴い、中国人民解放軍も同地域に6隻の軍艦を配置した」と描写し、かつ「中国海軍の艦艇6隻が同時に中東地域に集結するのは極めて異例」と宣伝した。劉氏は22日の声明で、本件について「中国人民解放軍海軍艦隊は護衛航行任務を遂行するため出航し、関連国の友好訪問を実施中だ。関係者は事実を尊重し、謂れなき喧伝をやめるべきだ」と表明した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年10月24日