中国では、外国資金を利用した貧困扶助が莫大な効果を上げており、現在、50近くの国際機関が中国の貧困扶助事業に参加している。国務院貧困扶助弁公室外資プロジェクト管理センターは、8億ドル以上の外資を受け入れ、1千万人以上の農民がその利益を享受した。
同センターの蒋暁華主任は、「今後は、外国からの貧困扶助の分野では、複数の国際発展機関からの借款と寄付の両方を利用する方式を探りたい。そして国外からの借款と(中国政府の)財政資金を組み合わせて使うことを試したい」と述べた。第11次5カ年計画の期間中、中国政府はより多くの資金を、開発の遅れた地区の社会発展のために配分する方針だ。内外の資金を合わせた貧困扶助の仕組みや手法は、外国資金を利用した貧困扶助の中でも潜在力の高い新たなモデルとして、今後模索されることになる。
国務院貧困扶助弁公室の劉堅主任は、中国政府は将来の貧困扶助開発事業の中で、さらに国際社会との協力と交流を深め、さらに中国の貧困扶助開発のしくみを完全なものにしたい、と話した。
「人民網日本語版」 2005年12月7日