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四大高原   盆地   平原   主な山脈   河川       

概要

 

中国は世界でも河川の多い国の一つである。河川の全長は約二十二万キロで、流域面積千平方キロ以上の河川が千五百本余りある。地勢の影響により多くの河川は東と南に向かって流れ、海に注いでいる。全国総面積の約三分の二が海に注ぐ広大な流域を形成しており、そのうちの多くは太平洋流域に属し、インド洋流域に属する流域は数少なく、イルチシ川だけが西の国境に向かって流れ、北極海流域に属している。全国の河川の総流量は二兆七千百十五億立方メートルに達し、ほぼヨーロッパの総流量に等しい。主な河川の多くは青蔵高原に源を発し、落差がとても大きいため、水力資源が非常に豊富で、包蔵量は世界一で六億八千万キロワットに達する。

 

長江 

    

 

タングラ山脈主峰のグラダンドン雪山に源を発し、十の省、自治区、直轄市を通って東に流れ、東中国海に注ぐ。全長は六千三百キロ、多くの支流があり、流域面積は百八十万八千五百平方キロに達し、全国総面積の一八・九%を占める。年間流量は九千五百十三億立方メートルで中国一の大河である。

 

黄河

 

青海省のバヤンカラ山北麓に源を発し、九つの省と自治区を通って東に流れる。全長は五千四百六十四キロ、流域面積は七十五万二千四百余平方キロ、年間流量は六百六十一億立方メートルで、中国で二番目に長い川である。主な支流は四十本余りあり、中流が土質の柔らかい黄土高原であるため、世界で最も含砂量の多い川となっている。

 

北杭大運河 

    

 

北は北京から、南は浙江省杭州までの大運河で、全長は千八百一キロ、紀元前五世紀に工事を始め、その後開削・浚渫を経て、歴代の水運要路となった。今も南の区間は船の通航ができる。