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元中都 (河北省)


    このプロジェクトでは、30万平方bを調査し、内、中、外の城壁の三重構造を発見した。発掘された総面積は、1430平方b、内城からは、宮殿の基址、城門、それに非常に独特の形の角錐台、石、陶器、鉄、銅、木などの建築構造物の一部などが発見された。地面から2、3bの高さに城壁の原型と、内城の土の角錐台が見られる。この発見を通して、城壁の配置と、城内の建物の配置を推し量ることができる。

    内城は、四門、中城は三門、水路があり、外城には、高さ約1bの城壁と台基が残る。さらに三重城内部には、「工」形の宮殿や、その他の建築物の基址が発見され、城内の中軸線は非常に明確で、当時の建築物が左右対称に配置されていたことがわかる。また純白の玉石のみずちの首、瑠璃の獣、龍の文様の瓦、彫刻レンガの雨水うけなど、高級建築装飾物の一部も発見された。

    こうした元・中都の城壁が発見されたことは、元の都の構造の研究に新たな材料を提供することになる。