雲南省で最古の硬骨魚類の化石発見
(1999年2月26日)


    近年、雲南省で発見されたおよそ4億1000万年前の斑鱗魚の化石が、専門家の分析の結果、これまでに発見された中で最も古い硬骨魚類の化石であることが分かった。これにより、中国の早期脊椎動物の起源と進化の研究は飛躍的な進展が期待できそうだ。

    専門家たちは、この発見は硬骨魚類の起源の謎を解くカギを提供するものと考えており、学会全体も脊椎動物の進化の歴史をあらためて見直さざるを得なくなりそうだ。

    脊椎動物は生命の進化における重要な段(グレード)である。その脊椎動物の中でも最も大きな類群が硬骨魚網で、両棲類、爬虫類、鳥類、哺乳類、さらには人類をも含んでいる。現存する脊椎動物の実に98%、約5万種が硬骨魚網に属している。

    中国でこれまでに発見された古代魚類の化石としては、最早期の骨魚類の一種があるが、こうした魚類が我々人類の祖先である可能性は高い。