山西省で堯舜の古城発見
(2000年6月6日)


    山西省襄汾県内でこのほど、堯舜の時代の古城遺跡が初めて発見された。中華民族の国家の歴史を千年近く遡らせる重要な発見といえる。

    古城遺跡は山西省臨汾地区襄汾県の陶寺村で見つかった。この地域はもともと中華民族文明発祥の地のひとつとして知られており、堯都とも言われていた。ここでは古城遺跡が見つかる以前にも、4000年以上昔の墓が1万基以上発見されている。その中から世界でも最も早い時期に作られた青銅器が出土し、破片には「文」という文字が書かれていることも確認されている。

    古城の発見により、国家の起源を示す3大条件として史学界で公認されている「文字」「金属器」「都市」が揃ったことになる。

    専門家は「中華文明の起源が現在一般に認められている夏の時代よりも早い時期に求められ、中国古代の三皇五帝時代の伝説が考古学的に裏付けられる可能性がある」と推測している